今度、島根旅行で韓竈神社に行ってみようと思うんだけど、せっかくだから御朱印をもらいたいな!
韓竈神社の御朱印のもらい方は、ほかの神社とは少し違うから教えておくね!神社の由緒や所要時間・お守り、知っておくと面白い豆知識も紹介するよ!
この記事の内容
- 韓竈神社の歴史や由緒
- 韓竈神社の御朱印のもらい方
- 韓竈神社の所要時間とお守り
この記事でわかること
韓竈神社は古代の創立か!由緒について紹介!
韓竈神社は素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀った神社で、非常に交通の便が悪い位置にある、いわゆる「秘境の神社」です。
韓竈神社の創立年代は分かっていませんが、今からおよそ1300年前の733年に「韓竈社」の記述が残されています。
このため、少なくとも733年以前には創立し、人々から信仰を受けていたのでしょう。
また、韓竈神社の「韓竈」とは「朝鮮半島から伝わった釜」を指しています。
あなたは「朝鮮半島から伝わった釜」というと何を想像しますか?
おそらく「鉄器文化の伝来」に結び付くでしょう。
日本での製鉄が確立したのは、6世紀(501年~600年)に入ってからとされています。
韓竈神社創立の年代も、鉄器の伝来時期もおよそ重なることから、韓竈神社は 鉄器文化と関係深い神社と言えるでしょう。
事実、韓竈神社の鎮座する山中からは、タタラ跡や銅の鉱脈が見つかっています。
なんだか古代のロマンを感じませんか?
発掘調査などを行えば、なにか面白いものが見つかりそうですね。
韓竈神社へのアクセス方法と所要時間!
「非常に交通の便が悪い」と書いたように、基本的に公共交通機関では行けないため、レンタカーを利用しましょう。
出雲の主要な観光スポットからのアクセスは以下の通りです。
アクセス
- 出雲市駅から韓竈神社…車で40分
- 出雲大社から韓竈神社…車で35分
- 日御碕神社から韓竈神社…車で40分
- 熊野大社から韓竈神社…車で1時間10分
もしも「韓竈神社に行くためだけに、レンタカーを借りるのはもったいない!」と感じる場合は、他のパワースポットもあわせて巡ってみてはいかがでしょう。
島根県の神社やパワースポットを、1日で効率よく巡るモデルコースを知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください!
細い山道を車で通っていくと「P韓竈神社」の立看板が見えてきますよ!
駐車場は手前と奥の2か所あり、手前の駐車場は下の画像のように、4、5台の車が停められます。
奥の別の駐車場は6台ほど停められそうなスペースがありました。
駐車場からは徒歩での移動になり、およそ900mで韓竈神社の鳥居前に到着します。
木々の間の舗装された道なので、900mと言っても苦にならず、むしろ森林浴を楽しめるでしょう!
少し大変なのは、鳥居をくぐってからです。
次で紹介しますが、鳥居からは石が置かれているだけの階段が続いていて、そこから10分~15分ほど登った先に本殿があります。
本殿にも見どころがたくさんあることを考慮すると、駐車場から出発して駐車場に帰ってくるまでの所要時間は1時間前後といったところです。
もちろん、日々運動の習慣がある人や、ご高齢の方、お子様連れの方などの条件で、少しずつ所要時間は異なります。
このため、時間に余裕をもって、暗くならない時間をねらって参拝しましょう!
神社情報
- 韓竈(からかま)神社
- 住所…〒691-0023 島根県出雲市唐川町408
- 社務所…なし(御朱印情報は本記事で紹介)
- 公式サイト…なし
- ※「出雲観光ガイド」が韓竃神社を紹介するサイトはこちら
- 駐車場…約10台
- 所要時間…1時間前後
韓竈神社への道のりと知っておくべき注意点
韓竈神社は鳥居からが大変な道のりになっています。
先ほど紹介したように、山の斜面に天然の石が積まれているだけの階段を上っていきます。
苔が生えた石も多く見られたので、ゆっくりと注意しながら登りましょう。
10分ほど山の斜面を登っていくと、2つの巨石が。
巨石と巨石のわずか45㎝の間を通って抜けると、小さな本殿に到着します。
ここからは注意点を紹介します。
注意点
- お気に入りの靴や履きなれない靴、ヒールは避ける
- 大きい荷物は置いていく
- 雨の日や雨上がりには特に足元に注意する
- 健康に自信がない方、肥満の方、妊娠中の方、ご高齢の方、小さなお子様連れの方は参拝を避ける
- 電波が通っていないことに留意する
汚れても良い、履きなれた運動靴を履いていくのがおすすめです。
また、万が一転んでしまったときに、荷物で手がふさがっていると危険なので、手ぶらもしくは、ボディバッグやリュックを背負って登ると安心でしょう。
本殿までの道は石が積まれて階段のようになっていますが、階段のように高さや斜度が整っていないため、足元に注意しながら登ってください。
特に雨あがりの際は、苔のついた石段が滑りやすくなっています。
ここまで、注意点を紹介してきました。
もしかすると、読者の方を不安にさせてしまったかもしれません。
しかし、安全に配慮して登り切った暁には、必ず来てよかったと感じることでしょう。
雄大な自然や、神社のスピリチュアルなパワーを存分に受け取ってください!
本殿の様子やお守りの情報!
韓竈神社の本殿には、45㎝の巨石の隙間を抜けたあと、数段の石段を上がって到着します。
小さな祠のような社ですが、自然と一体化したスピリチュアルパワーが溢れる本殿です。
まずは、ご挨拶として参拝しましょう。
祠の中には、駅ノートならぬ「神社ノート」や記念スタンプ、無人販売のお守りやお札などがあり、ほっこりするようなローカル感が味わえます。
特に「神社ノート」には地元の方だけでなく、全国各地から韓竈神社に参拝された方の思いのたけが記されています。
実際に参拝した際には、あなたも「神社ノート」に足跡を残してみてはいかがでしょう!
韓竈神社の御朱印は2カ所でもらえる!
せっかく大変な思いをして参拝したわけですから、御朱印をいただきたいもの。
韓竈神社は無人の神社なので、近隣の2つの施設にて配布していますよ!
ここからは、韓竈神社の御朱印がもらえる2カ所の施設を紹介していきます!
鰐淵(わにぶち)コミュニティセンター
鰐淵コミュニティセンターは、韓竈神社に行くにも帰るにも、必ず通る道中にあります。
詳しい営業時間は不明ですが、土日祝日以外は営業していて、御朱印をいただくことができるようです。
※詳しい営業時間や営業日は不明なので、詳細を知りたい方は、電話にて確認することをおすすめします!
こちらのコミュニティセンターでは、印刷した御朱印に筆で日付を書いてくれます。
土日や祝日に韓竈神社の御朱印をいただきたい場合は、次の「もみじや商店」に行ってみましょう!
施設案内
鰐淵コミュニティセンター
住所…〒691-0025 島根県出雲市河下町720-1
電話番号…0853-66-0001
営業日…平日(土日祝日以外)
もみじや
鰐淵コミュニティセンターから徒歩2分の距離にある、こちらの「もみじや商店」では、土日祝日に御朱印をいただくことができます。
※詳しい営業時間や営業日は不明なので、詳細を知りたい方は、電話にて確認することをおすすめします!
お店の中は、野菜や果物、スナック菓子などが並び「地域の人の暮らしのための小さな商店」といった雰囲気です。
御朱印をいただく際には、ドライブのお供に、お菓子など購入しても良いですね!
施設案内
もみじや商店
住所…〒691-0025 島根県出雲市河下町599-1
電話番号…0853-66-0033
韓竈神社へ行くのが難しいなら拝殿へ
「韓竈神社に参拝に行くのは、ハードそうで登れる自信がないけど、お参りはしたい…」という方は、韓竈神社遥拝社(ようはいしゃ)に行くと、負担なくお参りできますよ!
韓竈神社遥拝社は「近隣の方が日常的に韓竈神社にお参りできるように」と建てられた拝殿です。
韓竈神社遥拝社にお参りすることで、本殿がある 韓竈神社に参拝するのと同等のご利益が得られると言われています。
拝殿情報
韓竈神社遥拝社(からかまじんじゃようはいしゃ)
住所…〒691-0023 島根県出雲市唐川町207
韓竈神社から韓竈神社遥拝社まで…車で6分
知っておくと面白い豆知識
最後に、韓竈神社に参拝に行くにあたって、知っておくと面白い豆知識を紹介します!
韓竈神社は「島根半島四十二浦巡り」の一社として、古くから信仰を受けていました。
「島根半島四十二浦巡り」とは、島根半島にある42の神社を巡礼し、神社付近の浦の海水を少量ずつ集めて、最終的に出雲市の一畑薬師に海水を奉納する信仰です。
なんと、この42の神社は東西に広がっており、すべてを巡ると65kmもの距離になります。
「島根半島四十二浦巡り」 に関する記録は、江戸中期の1710年が最古で、歴史ある習俗だったことがうかがえます。
江戸時代ですから、徒歩での移動と考えると、65kmもの巡礼は大変信心深く、現代人からすると尊敬しかありませんね!
「島根半島四十二浦巡り」は第二次世界大戦後、徐々に衰退していきました。
しかし、近年 「島根半島四十二浦巡り」を研究する団体から「巡礼帖」 が刊行され、再び「島根半島四十二浦巡り」に注目が集まっています。
「巡礼帖」に印字するために、42の神社には記念スタンプが設置されているので、島根県の神社やパワースポット巡りをされる方は「巡礼帖」活用してみてはいかがでしょう。
「巡礼帖」は出雲市や松江市の大手書店にて税込み1,100円で取り扱いがあるようです。
「巡礼帖」や「島根半島四十二浦巡り」について興味がある方は、島根半島四十二浦巡り再発見研究会の公式サイトをチェックしてみてください!
【まとめ】神社の歴史を知って、たくさんのご利益を賜ろう!
この記事では、韓竈神社の御朱印のもらい方や、神社の由緒、お守りや参拝の注意点について紹介しました。
韓竈神社は霊験あらたかな神社。
安全に配慮して参拝することで、運気もアップし、あなたの心も晴れやかになることでしょう。